カムイチェプ読本 北海道の新しいサケ管理
Textbook on Kamuycep

カムイチェプ読本


もくじ

はじめに
十勝川とサケ
藻鼈川とサケ
沙流川とサケ
石狩川とサケ
アイヌとカムイチェプ
アシㇼチェプノミのこころ(豊川重雄エカシ)/サッポロ カムイ チェウッ アエカン ホウッ オンカミ(葛野辰次郎エカシ)/サケには新しいイパッケニを(杉村キナラブックフチ)/キツネのチャランケ(鍋沢ねぷきフチ)/サケと先住民(渡部 裕さん)
日本が封じたアイヌの「川サケ権」 山田伸一さんの講演から
日本の沖合・遠洋サケ漁業の拡大と縮小
北海道沿岸サケ漁業
人工増殖事業の川サケ捕獲
野生サケと人工孵化放流 森田健太郎さんの講演から
豊平川の野生サケを増やす 有賀 望さんの講演から
国際認証制度の可能性 西原智昭さんの講演から
サケってこんなお魚
北アメリカ先住民と漁業権 広瀬健一郎さんの講演から
提言・北海道の新しいサケ管理


発行日 2021年3月31日

著者/カムイチェプ・プロジェクト研究会

表紙・扉イラスト/かじ さやか

編集・DTP/平田剛士

発行/NPO法人さっぽろ自由学校「遊」
〒060-0061 札幌市中央区南1条西5丁目愛生舘ビル5F
TEL.011-252-6752 FAX.011-252-6751

助成/JANICグローバル共生ファンド


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「カムイチェプ読本」の記述に間違いがありました。お詫びして訂正します。

P14
(誤)貝澤さんはかつて、地元の沙流川に巨大ダムをつくった建設省=国を相手取って「二風谷ダム裁判」を闘い、勝訴した原告の一人です。

(正)貝澤さんはかつて、地元の沙流川に巨大ダムをつくった建設省=国を相手取って「二風谷ダム裁判」を闘い、 実質勝訴 した原告の一人です。

(参考)1997年3月27日、札幌地裁の一宮和夫裁判長は、「国は、先住少数民族であるアイヌ民族独自の文化に最大限の配慮をなさなければならないのに、二風谷ダム建設により得られる洪水調整等の公共の利益がこれによって失われるアイヌ民族の文化享有権などの価値に優越するかどうかを判断するために必要な調査等を怠り、本来最も重視すべき諸価値を不当に軽視ないし無視し」たとして、そもそも同ダム計画時点での建設大臣の事業認定(着工のゴーサイン)からして違法である、とした。さらに判決は、アイヌを「先住民族」と明確に位置づけ、「民族固有の文化を享有する権利」が憲法13条(「個人の尊重、生命・自由・幸福追求の権利の尊重」)によって保障されると初めて判断。その権利を侵すことは、たとえダム建設のような公共事業でも、「同化政策によりアイヌ民族独自の文化を衰退させてきた歴史的経緯に対する反省の意を込めて最大限の配慮がなされなければならない」(主文)と、被告=政府にはっきり言い渡した。

一方で、一宮裁判長は、このダムが「無目的ダム」だとは認めずに、すでにダムに貯水されていることを理由に収用裁決の取り消し請求は棄却した。たとえ違法であっても、現状をやむなしとする「事情判決」システムの欠陥を改めて露呈もしたわけだ。裁判に形式的には「負けなかった」被告=政府側は控訴しないことを決め、判決は確定した。

(平田剛士「制動装置なきシステムが『無目的ダム』を作る/北海道・二風谷ダム」「週刊金曜日」編『環境を破壊する公共事業』緑風出版、1997年)から引用、一部修正)


P26、表「北海道行政機構のうつりかわり」
(誤)1986-1946 北海道庁期

(正) 1886 -1946 北海道庁期

編集者(平田)が間違ってタイプし、校正でも見逃しました。