北海道のサケ関連年表
1868 | 王政復古(明治維新) |
1869 | 日本政府が蝦夷地を北海道と呼び変えて領土宣言。開拓使設置。場所請負廃止、漁場持へ移行 |
1875 | 政府が雑税廃止・海面公有制・海面借区制を布達。同年内に海面借区制廃止 |
1876 | 漁場持制度廃止。開拓使がテス網、夜漁を禁止。石狩川沿いに樺太アイヌ共同漁場 |
1877 | 開拓使が石狩缶詰所開設。開拓使が札幌偕楽園に孵化施設 |
1878 | 開拓使が曳網以外の漁具禁止、支川禁漁。開拓使が別海缶詰所開設 |
1879 | 開拓使が千歳・勇払両郡のアイヌに勧農計画(実施せず)。茂辺地川に民営孵化場開設 |
1880 | 開拓使が遊楽部川にサケ種育場開設 |
1882 | 札幌県が豊平川・発寒川・琴似川をサケ種川に指定 |
1883 | 札幌県が十勝川中上流を禁漁 |
1886 | 千歳繁殖場開設。政府が漁業組合準則制定 |
1888 | 北海道庁が北海道水産物取締規則。千歳中央孵化場創設 |
1892 | 大津川(現十勝川)でアイヌ集団がサケ漁場取り戻し請願運動 |
1894 | 北海道庁が「鮭鱒ノ泝上スル河川湖沼ノ漁業並鮭鱒ノ沖網漁業制限」 |
1897 | 北海道庁が「北海道鮭鱒保護規則」。自給のためサケ漁を禁止 |
1899 | 北海道旧土人保護法制定 |
1901 | 漁業法制定 |
1903 | 北海道漁業取締規則 |
1905 | ポーツマス条約締結 |
1907 | 北洋沿岸漁業再開 |
1910 | 漁業法改正 |
1914 | カムチャツカ沖で母船式サケマス漁業開始 |
1927 | 北海道鮭鱒孵化場の国費運営開始 |
1933 | 北海道庁警察部警官が平取町の貝沢清太郎さんを「密漁」容疑で検挙 |
1939 | 石狩川牛別川(旭川)そばで製紙工場操業、廃液垂れ流し |
1945 | 太平洋戦争終結にともないアメリカが日本の北洋漁業を禁止 |
1951 | GHQが人工増殖から自然繁殖保護への転換を勧告 |
1952 | 国立北海道さけ・ますふ化場発足 |
1964 | 「遡上親魚の4割が密漁されている」と記録。北海道内⽔⾯漁業調整規則制定 |
1974 | 定置漁業者に人工増殖賦課金制度 |
1976 | ソ連が200カイリ宣言 |
1977 | アメリカが200カイリ宣言 |
1981 | 定置漁業者に漁獲制限制度 |
1982 | 豊平川で第1回アシㇼチェㇷ゚ノミ |
1984 | ソ連が母川国主義。北海道ウタリ協会総会で「アイヌ民族に関する法律(案)」を採択。「希望者への漁業権付与」条項を盛り込む |
1986 | 北海道知事がウタリ協会などの儀式に初めて特別採捕許可 |
1989 | 公海流し網禁止。母船式サケ・マス漁業が操業停止 |
1993 | 北太平洋沖合さけ・ます漁業は公海域での操業が完全に禁止 |
1997 | 二風谷ダム訴訟判決が原告アイヌに先住民族としての文化享有権を認定。北海道旧土人保護法廃止、アイヌ文化振興法施行 |
2000 | 石狩川の旧花園頭首工に魚道設置 |
2005 | 北海道内⽔⾯漁業調整規則改正、特別採捕資格に「伝統儀式」を追加 |
2007 | 先住民族の権利に関する国連宣言採択 |
2009 | 国立さけ・ますセンターが石狩川本流サケ天然産卵資源回復試験 |
2016 | ロシア200海里内のサケマス流し網漁業禁止 |
2019 | アイヌ施策推進法施行。北海道警が紋別アイヌ協会の畠山敏会長らを「密漁」容疑で書類送検 |
2020 | ラポロアイヌネイションがサケ捕獲権確認請求訴訟 |
「カムイチェプ読本」から転載。